応用計算科学プログラム
チェコ工科大学への学生派遣
派遣時期:2025年11月~12月
How was your experience interacting with local people?
現地の人との交流について印象に残ったこと
・チェコの学生とは、観光や食事を共にするなどして親睦を深めました。チェコの学生の中には日本語を理解している方や私が知らないようなアニメに詳しい方もいて、文化の違いを超えた親近感を覚えました。一度、両替所の場所を尋ねた際には、親切さにその場まで同伴してくれたこともあります。海外での生活を送る上で不安に感じることもあったので心強く思いました。
・現地のローカルスーパーバイザーと研究について議論したことが最も印象に残っている。とても信念のようなものを大事にしていて、言動がそれに基づいているように感じた。日本でそのように感じたことは今のところなかったため、とても印象に残った。
・ICUの学生とパブに飲みに行った時、自分は英語での会話に少し抵抗がありましたが、自分の拙い英語を理解しようとしてくれて、翻訳アプリなどを使いながら、聞き取れない英語なども伝えてくれて英会話への抵抗が少しなくなった。
・スーパーで買い物をしたことが印象に残っている。英語表記されているものがほとんどなく、日本で売られていないものや、売られていたとしても形態や値段が異なっているものがたくさんあった。
・先生のご実家に案内していただいて、チェコの伝統的な家庭料理や、クリスマスディナーをご馳走していただきました。また、先生のお父さんにチェコのお酒などを出していただいたり、酒造庫を見せていただいて、全てがとても貴重な体験でした。
・日本とは違い、チェコの人は誰でもフレンドリーに話しかけてくる点が印象に残った。街を普通に歩いていても見知らぬ人に挨拶をされたり道を聞かれたりされ、そのような環境に最初は戸惑った。ただ、その場面に何度も遭遇し経験をすると、現地の人と話しかけられても動揺しなくなり、むしろ自分の方から話しかけることも多くなっていった。
・印象に残っているのが、以前からの友人とパブに行った際のことです。そこはチェコの伝統的な交流文化を象徴する場所で、その友人がいとこたちを連れてきてくれていたため、同世代の若者と本音で話すには最適な場所でした。中には、高校を卒業し将来について考えるための「ギャップ・イヤー」を設けている方もいました。日本では高校卒業後、途切れることなく進学するのが「正解」だと考えられがちですが、彼らはその「空白」を自分自身のアイデンティティを確立するための貴重な時間として肯定的に捉えていました。そういった学生たちと将来のキャリアに対する話や自国の文化や政治に関する話をする中で、どのような価値観を持っているか、また社会観についてどのような距離感で捉えているかについて知ることができました。

先生に招待していただいたディナーにて
Please write about what left a strong impression on you during the program period.
現地での活動で特に印象に残ったこと
・大学の先生とは、英語で自分の研究について説明し対等に対話していただきました。一方で、議論においてやや受け身になってしまった部分もあり、英会話能力を磨いていればより踏みこんだ会話ができたのではないかと感じました。
・大学の研究所を訪問し、風洞実験設備においてどのような研究や実験が行われているのかについて、詳しい説明を受けました。
・チェコ工科大学の先生とのセミナーが最も印象に残っている。最初に、自分の研究内容を説明しなければならなかったのだが、相手に分かりやすく説明することは日本語でさえ難しいのに、それを慣れない英語ですることはとても苦労した。ただ、上手く説明できるようにするために、英語の勉強や入念な準備に凄く時間を割いた。その甲斐あり相手に正しく伝わり、安心したのと同時に自分の英語力の自信にも繋がった。セミナーの回数を重ねるごとにスムーズなコミュニケーションを取れるようになり、研究内容のアドバイスもいただけた。他人の力を借りずに、海外の人と一対一の会話ができたことはとても楽しかったし、自身の成長に繋がった。
・現地の指導教員とのコミュニケーションにおいて、可視化が言葉の壁を補う共通言語になると実感したことが印象に残っています。当初は、英語で細かいニュアンスを説明しきれず、複雑なシミュレーション結果の意図が十分に伝わらないもどかしさがありました。そこで私は、言葉での説明を補うために、図やグラフを毎回資料として用意するように心がけました。すると、それまでは結果の確認で終わっていた時間が、具体的なアドバイスや建設的な議論を交わす時間に変わりました。つたない英語でも、客観的なデータと図があれば専門的な意思疎通は十分にできるという自信が得られたことは、私にとって大きな収穫でした。
・印象的だったのは、指導してくださっていた先生の研究に対する姿勢です。先生は数学的に厳密な論理を考えようとするあまり現象に対する理解や物理的な考え方を疎かにしてしまう傾向に対して、警鐘を鳴らされていました。論理だけでなく、それが記述している現実の世界を正しく捉えてこそ、真に価値のある研究ができるという考えは日本にいるとき以上に強く感じました。
また、理論と現実を繋ぐ経験として、生物系の研究室や風洞実験施設へのエクスカーションを企画してくださったことも貴重な経験でした。こうした経験を通じて、専門性を深めることと、広い視野を持ち続けることの重要性を再認識することができました。

Czech Academy of Sciences の風洞実験施設の見学にて
What was a useful experience for your future career among your experiences during the program?
プログラム中の経験で将来のキャリアのために役立つと思うこと
・自分の研究を英語で説明した経験は、専門知識の習得に加え、発信力の向上につながるものでした。限られた語学力の中で、自分の考えを整理し、相手に伝えようとする姿勢を身に付けることができたと感じています。加えて、現地の学生との交流を通じて、異なる言語や文化を持つ人々と協働する経験を積むことで、柔軟なコミュニケーション能力を養うことができると思います。
・双方に通じる言語が話せない状況下でも身振り手振りや伝える意思さえあれば、必要最低限の意思疎通が図れることを学んだ。言語も表現を変えることで伝わることがあることを知った。また、ジェスチャーは日本で使われるそれとはやや異なるように感じた。これらの経験は社会に出た際に多種多様な人間、さまざまなバックグランドを持つ人と会う際に円滑なコミュニケーションをとるのに役立つと思う。
・視覚的なロジックという共通言語さえあれば、言葉の壁は越えられると学んだことです。 将来、グローバルな環境や異なる専門分野の人と働く際、言葉だけで伝えきれない場面は必ずあると思います。今回の留学で実践した「相手が理解しやすいようにデータを図解する」「客観的な事実(数式やグラフ)をベースに合意形成を図る」というプロセスは、どのようなキャリアに進んでも、信頼関係を築くための強力な武器になると確信しています。
・母国語が通じない環境での生活は、慣れるまでは不安に思うことが多かったが、日常生活やプログラムでの活動を通して、自分から積極的に意思を伝え、相手の意図を汲み取ろうとする姿勢が身についた。この経験は、将来、多様な背景を持つ人々と協働する上で大きな強みとなると思う。
・コンフォートゾーンから離れて行動一つ一つが慣れない不便な生活を強いられるので、それを解決する力や考える力、耐え抜く力などが身に付く。流動的に変化する今日の社会ではこれらの能力が必須だと考えるため、本プログラムの経験はとても貴重なものになった。
・数学という専門性を持ちつつ、生物学や工学といった他分野に触れた経験は、将来どのような職業に就くとしても非常に良い学びになりました。「自分の専門外だから」と壁を作らず、異なる分野の知見を融合させて新しい価値を生み出そうとする姿勢は、今後のキャリアで必要だと思います。

授業風景
Comments for students who will participate in the same program next year.
次年度以降、同じプログラムに参加する学生に伝えたいこと
・このプログラムに参加する学生には、研究面と生活面の両方で積極性を大切にしてほしいです。研究においては英語力に自信がなくても、自分の研究内容をできる限り言葉にして議論に参加しようとする姿勢が大事です。また、現地の教員と学生と研究以外の場面でも進んで関わることで、留学生活がより充実したものになります。食事や買い物などの日常生活や観光を通して、文化や価値観の違いを肌で感じたり、チェコに親しみを感じたりすることができます。
・「英語力への不安は案外どうにかなる」と伝えたいです。 渡航前は語学力に自信がなく不安でしたが、実際の生活や普段の交流において、流暢に話せないことが致命的な問題になることはありませんでした。むしろ大切だったのは、相手と話したい、理解したいという強い意欲です。文法が間違っていても、身振り手振りや表情を交えて必死に伝えようとすれば、相手も必ず歩み寄って意図を汲み取ってくれます。言葉の壁を恐れすぎず、コミュニケーションを取ろうとする姿勢さえあれば十分に通じ合えるので、安心して参加してもらえれば良いと思います。
・このプログラムは自分に委ねられている部分が多いと感じた。受け身でいるのではなく、積極的に行動することで、人との交流や学びの機会を自ら広げることができる。
・現地の人に積極的に話しかけることが、自身の成長を大いに促すと思う。そうすることで、英語力はもちろん、会話スキルの向上や視野の拡大に繋がると考える。
・語学については、準備をしておくに越したことはありません。準備は世界を広げるスピードを速めてくれます。特に「リスニングスキル」と「レスポンスの速さ」をトレーニングしておくと良いと思います。また余裕があれば、チェコ語も簡単に勉強しておくと良いでしょう。寮の近くなどのローカルな場所では、英語が通じないこともしばしばあります。
また、現地では日本の常識を一度外してみてください。当たり前だと思っていた常識を一度疑い、現地のありのままを受け入れることで、この留学が単なる研究留学を超え、自分の生き方や視野を大きく広げてくれる貴重な機会になるはずです。
・自分の研究をまとめていくとチェコでの学習がスムーズに進むと思います。

夕暮れの空の下に広がるプラハの街並み

ヴルタヴァ川に架かるカレル橋
Feedback on the program, including COILs before and after trips to the US/Japan.
渡航前・渡航後のCOILを含め、プログラム全体を通しての感想
・研究面と生活面において非常に充実した経験を得ることができ、国際的視野を広げる機会となり、自信につながりました。
・なんとかなるかもしれないというちょっとした自信と自分の置かれた状況下で何をすべきか考え、自発的に行動する意識が芽生えたという点からとても良い経験になった。
・渡航前は、ワクワクと不安でいっぱいでしたが、チェコに到着すると先生に暖かく迎え入れていただいたのが印象的でした。毎週のセミナーも僕のつたない英語をなんとか理解していただいて、少しでもコミュニケーションをとれてよかったです。
・日本では主に理論の学習が中心でしたが、本プログラムを通じて、それを実際のシステムとして組み上げる実装のプロセスを集中的に経験することができました。 わずか一か月という短期間でしたが、知識が技術へと変わる瞬間を何度も体感し、研究に対する姿勢が大きく変わりました。また、研究活動を通じて得られた現地の方々との信頼関係や、言葉の壁を乗り越えた経験は、私にとって単なる学術的な成果以上の、財産になったと感じています。
・今回のプログラムを通じて、自分のコミュニケーション能力の課題を強く実感した。英語が十分に理解できなくても、流暢に話せなくても、相手と関わろうとする姿勢がコミュニケーションにおいてもっとも重要であることを学んだ。
・英語力が留学前に比べて格段に向上したと実感している。これらの力は、実際に海外に行って現地の人と会話をすることが一番の近道だと思うので、本プログラムに参加して良かったと心から感じている。
・このプログラム全体を通して、研究者としての専門性を深めるだけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力、そして自立性を高めることができました。単なる海外経験ではなく、将来のキャリア形成に向けた確かな一歩になったと感じています。

ウサギとアヒルの肉

食堂のご飯